学校のESLと無料ESL比較②

英語

前回に引き続き、学校などの有料のガッツリ系ESLと無料・だれでも参加可能ESLを比較してみます。
前回の内容はこちら。それぞれの良い点・悪い点・それ以外の特徴について箇条書きでまとめています。

ではでは①の内容をもう少し突っ込んだ私の感想をつらつら書いていきます。

①人数について。

まずは有料ガッツリ系について。
先に書いた通りこちらは1クラスにつき人数制限があり、 カレッジではない少人数制のところもありますが、大体多くても30人前後。
ほぼ必ず先生の眼が行き届く人数に限られています。発言するチャンスも多いのでspeakingの力もつきやすい。勿論あてられる可能性も高いので嫌だなーとも思うんですけど、英語はコミュニケーションなのでね、これが結構大事だと思っています。

一方で無料のESLは毎回人数に変動がありますが、例えばELLAだと私が約1年通った経験でいうと平均して50~60人前後、多くて80人くらい。
質問が出ればその都度先生が応じてくれますが、さすがに一人一人目は行き届きません。
自分から発言しない限りどんどん進んでいきます。
ぼーっとしてると何もせずに終わってたなんてことも。

ELLAは大分規模が大きいので、図書館のTalk Timeでいうともう少し人数は少なめ。
それでも40~50人はいるかなぁ。

メインの先生に加えてボランティアの方の補助が入るので、もちろん個別に質問することもできるし助けてもくれます。
でもやっぱりその場限りのサポートになるので、質という面ではやはり少人数のカレッジの方が質は良いです。

でもね、一度で会える人数が多い無料のESLであれば日本人・日本人じゃないに関わらず当然出会いの数もその分多い。
私は学校のESLではクラスに過去2回はクラスメイトにもう一人日本人がいたのでその二人と友達になれたけど、今のクラスは日本人は私だけなので今の私の英語力ではランチに行くような友達はできなそう(あ、クラスメイトとは休み時間には話すよ!)
でもELLAや図書館のTalk Timeに行ったら結構日本人が多くてランチやお茶にも誘ってもらえました。まぁタイミングとかにもよると思うんですけど。
あと日本人じゃなくてもやっぱり人数が多ければ色んな国籍のたくさんの方が集まるので色んな話が出来て楽しいです。

②授業内容について

ガッツリ系でいうと何を目的としたクラスをとっているかにもよるけれど、どこでも共通しているのが3か月継続して授業を受けるので体系的な内容になっているという事。

例えば文法の仮定法。一言で仮定法って言ってもざっくり4パターンあります。私はESLでこの4パターンを約2週間(月~金/毎2時間)かけて教えてもらいました。(もちろん一日中仮定法についてやったわけじゃないけどw)
先生の説明を聞いてからドリルみたいな穴埋め問題やったり自分で文章を書いてみたりクラスメイトと言い合って練習したり言い換え問題してみたりあの手この手で練習。しかも英作文は先生が添削してくれます。

一方でTalk Timeでこの仮定法についてやった時は、いくつかの質問を用意されていて「ペアの人に質問をしてみて、答えてみましょう!」というものでした。

例えばここで「If you travelled in a spaceship, what would you do?」という質問を相手にしてみましょうという場合、If/travelled/spaceshipの単語を見れば 仮定法の文法を知らなくても「もし宇宙船で旅したらどうする?とか言ってるな?」って分かる。
でもそれに続く「火星に行きます」を正しい文法で答えられるかは別の話。
正しくは「〇I would go to Mars.」だけど「✖I go to Mars」って答えたところで訂正されないし、多分そのまま自分の間違いには気が付けない。
案の定、私とペアになった人は文法ぐちゃぐちゃ。それどころか質問を読み上げすらしないで紙に書かれた文章を指さすだけでした。
ほとんどの人は文法が分からなくても読むくらいはするから、無料ESLのこの時間も英語を口に出す機会があるというだけで無駄ではないだろうけどね。

で、一方私としては「これ、学校で習ったやーつ!!」と進研ゼミのあれ状態。めちゃくちゃ生き生きと答えられた。反復練習出来てしかも口に出せて定着率が上がったのを実感できました。

あとは学校だとReadengでは1クオーターで1冊の本を読むので、先生の解説を聞いたり内容をディスカッションしたりボキャブラリーを増やしたりしながら、ある程度の長さのある本を読める力をつけていきます。

他にもレベルによるけど5~7分程度のプレゼンや紙1枚分の短い英作文なんかもがあるので、資料集めや記事の作成方法や文章の組み立て方などの必要な知識を授業で時間をかけて教えてもらえるし(もちろん先生のチェックあり)、speakingやwritingの英語の勉強だけではなくプレゼンや簡単な論文の書き方まで学ぶことができます。

おい無料のESL意味ないのかよというと、全然そんなことありません。私は行っててすごいいいなと思ってます。 じゃあどんなところがいいのか?
そんなにたくさんのESLに行ったわけではないのでELLAと図書館のTalk Timeの経験が基になるんですけど。

ELLAで多いのは生活密着型の問題解決について。

例えば「家で水道が詰まった時どうすればいいの?」「美容院に行った時のオーダーの仕方は?」「体調が悪い時にどうすればいい?」こういったことはなかなか学校では習いません。今すぐ使える知識が満載!これは本当にありがたい。

日本で英語の勉強していていると徐々に内容が難しくなりますが、渡米して生活の中で英語を使ってるとそんなこちらのレベルなんてお構いなしにあらゆる問題が降りかかってきます。
おいおいこちらはまだ旅人の服とひのきの棒しか持ってないのに!?急にそんなラスボスきちゃう!?みたいなことが当然あるわけです。
仮定法教わっててもトイレが詰まった時には役に立たない。なのでこういう生活直結の内容が満載で、とりあえず文法はいいからこのフレーズをおぼえとけ!的なやつは大変助かるのです。

あ、もちろんその日によって文法系や発音系の内容の時もあります。前置詞の使い方とか。前置詞も生活の中で使う英語に欠かせないですからね。

またはクイズみたいに楽しみながら英語を学ぶパターンも。図書館のTalk Timeでは間違い探しや絵探しみたいなゲームを毎回やっています。どこに間違いがあるか英語で説明するの実はなかなか難しい。

渡米して1年も経つと、ルーティンの事にはあまり困らなくなります。例えばお買い物やバスに乗るとか。その中でESLやTalk Timeはほんっとーにあらゆる事を英語で話すので、自分の脳の中の英語部分が広がっていくというか、すごくいい機会。

あとスラングクイズとか学校ではあまりやらないけど、よくドラマとかでは聞くから面白かった!

③レベルについて

カレッジのESLであれば事前に受けたテストによってレベル分けされるので、 クラスメイトは大体同じようなレベルです。もちろんその中ですごい出来る人がいたり難しいと感じることもあるんですけど、でもかけ離れることはありません。

一方、誰でもwelcomeな無料の方はほんんんんんとうに皆のレベルがバラバラ!!当たり前だけど!!!!!!
ほとんど名乗るくらいしか出来ない(しない?)人もいれば、来る必要ある?というくらいペラペラな人もいる。
なのでグループで何かゲームとかする時は、置いていかれてポカーンとしちゃうこともあれば内容を理解できない人がいてゲームが進まなかったりすることもあるわけです。そういう時は皆で助け合ったりするんですけど、良いとか悪いとか別とした現実として言い方は悪いけど本来の充実度が得られないことがあったりもします。
わ~私絶対無理だ~置いていかれる~って人は大丈夫よ。何度かやってるうちに何となく分かってくるから。やっぱり色んな人が集まるので、すごく丁寧に助けてくれる人もいれば勝手にサクサク進めちゃう人もいます。これはもう当たり外れだから仕方ない。どうしても無理なら先生かボランティアの方に助けを求めましょう。助けを求めることすらできない時は視線で訴える!かヘルプミーでもいいよ!皆最初はできないからそこはお互い様という気持ちでやりたいよね~。

あと、なにより私が厄介に感じるのはレベルの差よりもやる気の差です。
お金を払って学校にわざわざ来てる人は、もうその時点ですごくやる気があります。授業を受ける態度も真面目だし、手を抜くことなく最大限の力で授業に臨んでいます。(まぁその日のよって眠いとか疲れたとかそりゃあるけど。)
でも無料のESLはやっぱりばらつきがある。こちらが前のめりに挑んでもたまたま近くの人が「ただそこにいるだけ」スタンスだと、肩透かしだし残念な気持ちになる。やっぱり無料だからかなーそれは致し方ないことなのかもしれません。
すごくやる気満々の人もいるけどね! これもまた運。

④おまけ(私の反省)

おまけとして私の反省点をば。
渡米当初の私はともかく何もかもにビビり、英語を勉強したい気持ちはあるものの最初の一歩をうじうじと踏み出せないマンでした。
旦那氏からは「学校に行ったら?」と何度も言われるものの、なんやかんやと理由をつけて先延ばし。(カレッジのESLはクオーターの途中から参加はできないので、タイミングの問題もあったんですけど)そこで見つけたのがELLAのESL。いつでもだれでも参加可能なので、次のクオーターが始まるまで暇な私にはとてもありがたい存在でした。

はい、ここで反省ポイント。
ちゃんと行けるESLを探して一人でバスに乗って毎週通う自分偉い!めっちゃアメリカで生活して英語やってる!とその時は思ってたんですが、でも今振り返ると少しでも動き始めたことに自己満足してました。英語力0な自分が英語で英語を勉強する場に出かけて、週1だけどそれなりの事を学んで帰ってきて、すごーい私!ちゃんとやってる!ってね。(ELLAのせいではない。ELLAの授業内容はそれくらい素晴らしいのです)そして、理由をつけては動き出したくないマンの自分が「学校…行くの…大変そう…今のままでもまぁ結構いいんじゃない??」とちらっと思い始めてしまった。

よくないよー全然よくないよー甘いよーーー。

今思うとちょっとESL通い始めたからって満足せずに、もっと早く学校を探すとか次のクオーターの受付開始をチェックするとかすれば良かったと反省しています。

(でも人によってお子様がいらっしゃるとか既にお仕事をされてるとか体調面とか金銭面とか、それぞれの事情もあると思うから無理はしちゃいけません)

もちろん日本にいても英語の勉強ができるように、わざわざ学校に通わなくても英語の勉強は今の時代いくらでもできます。勉強方法も目的もゴールも人それぞれ! 向き不向きもあるでしょう。
これはあくまで私の主観によるもの。私の場合は隙あらばすぐサボろうとするので、学校へ通うのが合っていたんだと思います。
ガッツリ学校さえ行ってれば英語がペラペラになるかと言われればそんな事ないし。
偉そうなこと言いながら私の勉強量も全然足りてないですてへ。

⑤おわり

学校などの有料のガッツリ系と無料誰でもいつでも参加可能系、あまりにもタイプが違うのでどちらが良いということはありません。 忙しくてどちらかしか行けない!という方にはもちろんガッツリ系に行くことをお勧めしますけど、無料の方だって英語になるべくたくさん接触する機会としてとてもありがたい存在。 他で学んだ事の実践や強化する場にもなるし、知識を補完することもできる。もちろんその1回の授業が直で活きることだってある。

なので両輪というか、両方のESLをうまく合わせるとすごく効果的なんじゃないかなーと思います。



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