ESLってなにするの? その①

英語

英語できないマンなのにアメリカに来ちゃって、とりあえずどこか通って英語の勉強しないと!
となり、
どうやらESLというやつに通うらしい、
ということまでは分かっても、
そのESLってなにやるのー!すーぱー不安!!
ってなりません?

だいたい英語できないから英語の勉強したいのに英語で英語の話されたところで分かる気がしない。

ちなみにこれまでのESLのお話はこちら

公立カレッジのESLについて① Bellevue College ESLを申し込んでみる!
公立カレッジのESLについて② Bellevue Collegeの授業概要
学校のESLと無料ESL比較①
学校のESLと無料ESL比較②
いつでもだれでも参加OK!生活密着型ESL ELLA

まだ公立のカレッジが行っているESLに通い始めて1年も経っていませんが、
1クオーターを通してこういうことをやったよ、というのをご紹介。
※もちろん学校や先生やレベルやコースによって全く内容は変わるのでこれはほんっっっの一例に過ぎません。

準備クラスの次に私が取った授業の基本情報はこんな感じ。

・ スピーキング・リスニング+リーダーシップについての授業。
・対象者:レベル5と6
・ 3時間×週3で1クオーター(約3か月) +宿題
・ESLちょうベテランの先生

授業の日程が丁度良かったのと、私はスピーキングとリスニングが激弱なのでこちらをとりました。
ちなみに授業の副題にリーダーシップって書いてあるのは授業をとり始めてから気がついたテヘヘ。(SとLしか目に入ってなかった!)たまたまこの先生がリーダーシップについて勉強されてる方だからテーマの一つに据えられてるんだと思います。
他のESLは主にRWLSの文法的なものをバランスよく学んだり、就業に必要なスキルを身に着けることを目的としたものがほとんどなので、ちょっと変わったテーマでした。

①初日

ドキドキの初日は先生の自己紹介、クラスについての説明、自己紹介とクラスメイトとの軽いお喋り。
当たり前だけどこれぜーんぶ英語ね。先生の自己紹介はまぁ何となくわかる。クラスについての説明とシラバスは紙で配られたりオンラインで確認できるので、分からない部分については後から確認できる。自己紹介は先生があらかじめ質問を用意してくれる「名前/休日の過ごし方/好きなもの」を答える感じ。

②ウォームアップ

授業の最初に毎回大体ウォームアップがあります。簡単なゲームだったりクラスメイトとの会話だったり口慣らし的なもの。例えば、

・それぞれの国や宗教、文化圏の行事について語り合う

先生が季節や祝日の話題をふって「アメリカだとこんな事をする」「この国やこの宗教ではもうすぐこんな行事がある」という話をしてくれるので、該当する人はその事について説明したり、他の人は自分たちの文化圏ではこんなことをする、という紹介をしたり。
クラスメイトが何言ってるのかまぁ皆あんまりよく分からないんだけど(笑)お互い様だから気にしない!先生が助けてくれるから大丈夫。

お正月の祝い方や春の祝い方、夏休みの長さなど話題はその時によって。それぞれのばらばらの文化圏から来てるから聞いててとてもおもしろい。同じ中国だって違う地域から来てれば全然違うしね。(日本も関東と関西で違ったりするもんね)

・詩の音読

授業の一番最初に発音と聞き取りの練習として色んな詩の音読をしました。
canとcan’tがふんだんに出てくる詩とかね。(意味は真逆なのにネイティブでもたまに聞き取れないらしいですね)
発音の仕方を教えてもらうと、それはそのままリスニングにも直結するからすごく良い!

・ミニゲーム

誕生日順(※月日だけ。年は聞かない。)に並んでみましょう、とか家から学校までの所要時間の短い順に並んでみましょう、とかクラスメイトに質問する・答えるの練習になるようなミニゲーム。
基本的にクラスメイトと会話しなければ成立しないゲームをちょいちょいやったかな。
でも、難しい質問は無くて大体一問一答くらいのやつ。
ミニゲームはウォームアップとしてだけではなく、文法の練習とかいろんな場面で登場します。

③授業内容

その日限りの内容もあれば何週にも渡るテーマもあります。
その日限りのテーマでいえば

・発音のストレスがかかる箇所の見分け方
・世間話で適切な話題と不適切な話題(アメリカの場合)
・名詞、形容詞などの品詞の見分け方
・音節について

などなど

そして何週にもかけて行われる割と大きなテーマとしてはやっぱりリーダーシップについて。

④リーダーシップついて

このクオーターの中でプレゼンは3回課され、2回目のプレゼンのテーマは「アメリカのリーダーについて」3回目が「自国のリーダーについて」でした。誰か一人好きなリーダーを挙げて、その人についてプレゼンするというもの。

プレゼンするにあたり、勝手に作ってこーい!とは言われません。授業の大部分がリーダーシップについて考えることに費やされました。

・リーダーシップとは?

リーダーって一言で言っても、そのリーダーシップの発揮の仕方や何と戦ったかどんな功績をあげたかなどその要素は人それぞれですよね。
この授業ではそのリーダーの核となる要素を「core value」として16個の要素が挙げられました。
peace/family/power/justice/freedomなど。奴隷解放の為に戦ったリーダーならfreedomは大事な要素になるし、発明家ならwisdomという具合。

まずはこの16個の単語を英語で説明できるか?自分が最も大切に思う core valueはどれ?他の人はどう思う?など、英英辞書を使って調べたり、人に説明したりディスカッションしたりしてリーダーシップについての理解を深めました。

・自分のリーダーを決める

先生が用意してくれた「History Maker Bios」という伝記のシリーズから自分がプレゼンするリーダーをひとり選びます。(別にこの本の中から選ばなくても良かったけど。)

↑上段の右から3冊が 「History Maker Bios」

この 「History Maker Bios」のシリーズが英語初心者、特にアメリカの歴史を勉強したい人にはとっても良い!要は簡単な伝記なんですが、 絵つきで難しすぎない文章でわかりやすくまとまっているしサクサク読める。偉人の人生を学ぶのは自ずと歴史を学ぶことにもなるしね。
この授業が終わっても私は図書館でこのシリーズを借りて読んでいます。

・リーダーについて調べる

プレゼンの資料は「本を1冊+信頼できるwebサイトを2つ」と指定されました。
本は↑で借りた本でOK。では、「信頼できるwebサイト」は、どうやったら見つけられるのか。
これは図書館の司書さんも加わりパソコンを使って授業の中できっちりと教えてもらえました。
ESLの目的は英語のスキルアップだけではなく、ITのスキルアップも含まれているのでちょいちょいこういったITに関することも授業に組み込まれています。

・プレゼンの内容を考える

プレゼンの内容についてもいくつかの条件を出され、その構成に沿って組み立てていきます。

①略歴
②core value(2つ)
③Positive Leadership Actions(2つ)
④Importance in 2019

10分間のプレゼンと言われた時には絶望しましたが、ここまでの課題をこなしていくといつの間にか①~④の内容を埋められるようになり、そのくらいのボリュームにはなっていました。
ひとつひとつじっくりと考え方や必要な情報やその情報の集め方を教えてもらいながら進めるので、全員が一定のレベル以上のプレゼンになっていたと思います。

3回目の「自国のリーダーについて」のプレゼンは、2回目のプレゼンの内容を今度は自分でやってみて完成させるというものでした。

・プレゼン

2回目のプレゼン「アメリカのリーダーについて」は模造紙1枚に内容をまとめ、4~5人の小さいグループに分かれてその中でプレゼン(メンバー入れ替えで一人3回プレゼンする)

3回目の自国のリーダーについてはパワーポイントを用意し、クラス全員に向けてプレゼン。

⑤自分のリーダーシップはどんなものか?

世界のリーダーについて学んだら、今度は自分はどんなリーダーシップを発揮できるのか?というテーマについて考えたり。まぁ大体のクラスメイトは「いやいやwww私はリーダーシップなんてありませんてwww」という感じ。こういう反応は日本人だけじゃないんだな!とちょっと意外。
リーダーシップを発揮するにはコミュニティが必要だよね、じゃあそのコミュニティってどんなものがある?みたいな話やcore valueをもとにまたディスカッションしたり。

⑥ポットラック

授業の最終日はポットラック!簡単なスナックや食べ物や飲み物を皆で持ち寄ってわいわいするやつね。別に手作りとか気合が入ったものじゃなくて全然オッケー!(手ぶらでもよい)市販のクッキーとか持ってきてる人も多いし。お料理上手のクラスメイトは色々持ってきてくれて、世界の色んな料理を食べれて面白かったな。

文章で説明するとなると意外と難しい!分かりづらい点も多かったと思いますが、何かの参考になれば幸いです。
この次に受けたクラスはこれとは全く違う内容で、本当に先生によってやり方は様々なんだと思います。特にこのクラスは先生がかなり自分流にアレンジした授業を行っているようです。
私はこのクラスは英語だけでなく知識を学ぶ楽しさがあって、本当に学校に通うようになって良かった!と実感させてもらえました。(そのせいで他の授業の楽しさハードルが上がっちゃったんだけどw)

今度は、次に取ったクオーターのもっと一般的な授業内容のクラスについて書きたいと思います。

コメント

  1. […] Lではどんな授業をしているのかについてです。前回の内容についてはこちら […]

  2. […] ちなみに以前書いたこちらの記事の授業で使いました。⇒ESLってなにするの? その① […]

  3. […] ちなみに普段のESLについての記事はこちらをどうぞESLってなにするの? その①ESLってなにするの? その② […]

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